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| WHO世界禁煙デー2006 http://www.who.int/tobacco/communications/events/wntd/2006/rationale/en/index.html |
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| 世界保健機関2006年世界禁煙デーの論拠 (2005年12月 松崎道幸訳) |
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| ２００６年世界禁煙デー タバコ：どんなタバコも有害。見かけにだまされるな。 World No Tobacco Day 2006 Tobacco: deadly in any form or disguise |
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タバコ中毒は、それによる障害、病気、生産力低下、死亡に対処する力のない国と地域にどんどん広まっている。タバコ産業は、人の命よりも金もうけ、こども達の健康より企業の成長、発展途上国の持続的発展よりも自身の経済利益が大事だとして行動している。現在、国際的戦略を駆使して各国のタバコ産業に対する反撃が広がっており、タバコ使用が減り始めた国もあるが、タバコ産業は害が少ないと称する製品や思わず手を出したくなる装いを凝らした製品を武器に売り込みを続けている。 タバコ産業の戦略は目新しいものではない。２０世紀に、喫煙者のタバコ離れを防ぎ、こどもをタバコに引きずり込み、タバコの規制を骨抜きにする上でとても効果のあった「ライト」「マイルド」「低タール」タバコキャンペーンの新たな焼き直しにすぎない。 今日、タバコ産業は、害が少ない新製品という幻想を提供して、健康が心配な喫煙者に安心して喫煙を続けるよう働きかけている。タバコ産業は、新製品に健康的なイメージの名前をつけたり、フルーツの香りを入れたり、目をひきつけるパッケージデザインを取り入れるなど、本当の姿を隠した売り込みを行い、すでに喫煙者になっている者とこれから喫煙に引きずり込みたい者を昔よりもずっとうまくだまして、タバコを使用するよう誘導している。その一方、タバコ産業は、害の少ないタバコ製品の開発を続けている。しかし、害が少ないと称しても、人に対する影響が徹底的にチェックされ解明された製品はひとつもなく、有害成分の挙動や健康影響のありなしに関する信頼に足る情報も存在しない。 このような製品の多くについて、タバコに含まれる成分、有害物質の摂取量、健康影響に関する信頼に足る正確な情報は皆無に近い。 幸いなことに、２０世紀のタバコ規制活動の成功と失敗という経験をつんだタバコ規制専門家集団は、タバコ産業の手口から貴重な教訓を学んでいる。世界の公衆衛生もまた、タバコおよびタバコ産業の挑戦的な戦略に対抗できる力を持った「世界保健機関タバコ規制枠組条約（ＷＨＯ ＦＣＴＣ）」を発効させた国連とその加盟国の協同により強化されている。 ２００６年世界禁煙デーの目的は、タバコ製品にきわめて多種多様のものが存在することを知ってもらい、人々が正確な情報を受け取れるよう援助し、従来のタバコ製品、今新たに販売されるようになったタバコ製品、そして現在開発中のタバコ製品の本質を覆い隠している変装を剥ぎ取ることにある。スローガンはこれだ！ タバコ：どんなタバコも有害。見かけにだまされるな。 人々と組織に、タバコ製品には様々な種類と使用法があること、そして害がないとの偽装を凝らしていることをしっかり知らせて、タバコをより効果的に規制し、世界全体の健康を増進させるパワーを持ってもらうことが、何より重要である。 ２００６年世界禁煙デーの目標
いかなるタバコ製品も、そしてそれをどう使おうとも、きわめて有害であり中毒性がある。だから、本当のことが知らされなければ、いかに善意の人々といえども、タバコに手を出さないという選択を実行できない。タバコの本当の害を隠す偽装を実行するのが多国籍タバコ産業であろうと、真実を知らされていない善意のタバコ小売店、家族、個人であろうと、知っていれば防げたはずの病苦、衰弱、死亡をもたらすタバコ製品の使用がもたらす結末に変わりはない。タバコの真実を知れば、人々は、自分の健康だけでなく、家族、友人、地域全体の健康を改善するために行動する力を持つことができる。 全世界の人々と組織は２００６年世界禁煙デーにとりくもう。どんなタバコも有害。見かけにだまされるな。タバコの真実を知ろう！ |
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