2013年 9月 8日掲載 2013年9月27日更新

2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催決定を祝します

PDF版はこちら(283KB、4ページ) 参考リンク:オリンピックと禁煙 タバコのないオリンピックについての5問5答 都道府県受動喫煙防止条例(案))
2013年9月8日
東京都知事 猪瀬直樹様
日本禁煙学会 理事長
作田 学
2020年夏季五輪・パラリンピックの東京開催決定を祝します謹啓

 いつも東京都民のためのご尽力に感謝申し上げます。
 この度はオリンピック誘致成功をお祝い致します。長年の努力の成果を日本国民としても喜ばしく存じております。猪瀬様には、東京オリンピックを誘致された都知事として後世に名を残されることになったと思います。

 さて、IOCは1988年以来、オリンピック大会における禁煙方針を採択し、会場の禁煙化とともにタバコ産業のスポンサーシップを拒否して、2010年7月にはWHOと「タバコのないオリンピックをめざす協定」にも調印しています(資料1)。東京オリンピックにおいても、北京やソチと同様に、オリンピック開催までにレストランやバーを含む完全な「受動喫煙防止条例」を施行する必要性があります。

 IOCの方針に伴い、バルセロナ、アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、あるいはロシアのソチなど、オリンピック開催都市にはすべて罰則付きの「受動喫煙防止法」または「条例」が存在しています。世界一喫煙率の高い中国ですら、北京オリンピック開催のために、北京市に「受動喫煙防止条例」を制定したことは記憶に新しいところです(資料2)。

 「受動喫煙防止条例」施行のために、日本禁煙学会は全面的な応援をするでしょう。
 猪瀬知事のリーダーシップのもと、ぜひとも「受動喫煙防止条例」を実効性あるものとして下さい。これはそのまま都民や国民の健康増進に直結することとなるでしょう。

                                                   謹白