平成21年(2009年)3月10日
NPO法人日本禁煙学会 理事長 作田 学 NPO法人子どもに無煙環境を推進協議会 会長 若林 明 全国禁煙推進協議会 会長 平間 敬文 神奈川県「受動喫煙防止条例」の原案どおりの可決のお願い
6月13日(土)に、健康日本21推進全国連絡協議会、本学会などの主催で、ドイツの受動喫煙防止法の成立に中心的に尽力された国会議員 Lothar Binding氏
が招へい来日され、日本医師会館で記念講演と各界との交流(国会議員や神奈川県知事とも予定)があり、同氏は本条例の制定に強い期待を表明されています。 また2013年にAPACT(第10回アジア太平洋タバコ対策会議)が幕張で開催され、海外から多数の官民の方々がお見えになりますが、日本の受動喫煙防止条例・法に期待を示されているところです。 厚生労働省の「受動喫煙防止対策のあり方検討会」の最終報告が近々出されますが、「基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については原則として全面禁煙であるべき」とされています。次世代の健康な未来を守るためには、これ以外の選択はありません。 本条例の、入口での”禁煙・分煙などの表示”及び”受動喫煙のある場所への未成年者の立入り禁止”の義務付けと表示(努力を含む)、公共性の高い第1種施設の全面禁煙 は全国初の画期的な内容で、受動喫煙の危害から県民・市民の健康を守る素晴らしい内容です。 条例制定で皆が足並みを揃えて受動喫煙防止をはかれば、受動喫煙の無い飲食店などの利用客は必ず増えることは諸外国の事例が示しています。これまで受動喫煙ゆえに利用を控えていた人たちが、受動喫煙に煩わされることなく心おきなく利用できるようになるためです。 本条例が制定されれば、神奈川県は先進県として国内外から高い評価を受け、歴史に残る快挙となるに違いありません。その成立にご尽力いただいた県会議員の方々も長きにわたり誇らしい事績として褒め称えられことになります。5/31世界禁煙デー前後に各地で催しがありますが、それらに本条例の制定報告が盛り込まれていて、全国から強い期待が集まっているところです。 本条例の原案どおりの可決にどうぞお力をお願い申しあげます。 |