１．要望
秦野市立本町幼稚園が秦野たばこ祭の「たばこ音頭パレード」への参加に向けて「たばこ音頭」の練習をしているとの報道がありましたが、文科省の幼稚園教育要領等に照らして以下の問題があるため、市にたばこ祭りとの名称を改めるとともに、市内の小中中学校及び幼稚園並びに保育所に対し参加を見合わせるよう指導願います。

２．理由
秦野たばこ祭りは元々は葉タバコ耕作者の慰労会とタバコ増産（タバコ消費拡大）を目的に企画された行事であり、その名を「たばこ祭り」と称しているとおり、タバコ並びにタバコ消費について、参加者に肯定的印象を与える懸念が極めて強いものです。
一方、幼児期における教育については、文科省の幼稚園教育要領によって「健康，安全で幸福な生活のための基本的な生活習慣・態度を育て，健全な心身の基礎を培うようにすること」を目的として掲げており、喫煙並びに受動喫煙が健康障害を引き起こすことが科学的根拠をもって示されている現在、タバコ消費に肯定的印象を与える懸念の極めて強い当該祭りは、幼児・児童教育とは相容れないものとなっています。
　また、秦野の歴史を鑑みるに、特産品は葉タバコのみではなく「波多野大根」等の立派な特産品を有しており、幼児・児童教育に配慮する観点から「波多野大根」等の名を冠した祭りへと名称を変更することに何ら問題は無いものと考えられます。
　更にJTから後援を受けた当該祭りの開催は、タバコ規制枠組み条約第13条に反するため、教育行政がJTの販売促進活動に協力することは問題があります。
古谷市長は施政方針として5つの重要施策をあげておられますが、その最初に「健康福祉の増進」をあげておられます。なにとぞこの方針に沿い、秦野市を喫煙の害のない健康的な市に変えて行ってください。

　以上のことから、当該祭りについて速やかに名称変更行うとともに、名称変更が行われるまでの間は、幼児・児童の参加を見合わせるよう指導することが、国民の健康を守り増進する観点からも、未成年者喫煙防止の観点からも適切です。
　
参考
http://www.nosmoke55.jp/action/0709hadano.html

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